現在ではGoogleマップをはじめとする各種地図アプリの登場で、紙の地図とコンパスを照らし合わせて目的地に向かうといった状況はほとんどありません。
それでも節分の恵方を調べる、何らかの事情があって紙の地図を使うといった状況でスマホのコンパスアプリを使う機会が年に数回訪れます。
そんな時、普段使わないコンパスアプリの使い方がわからなくて困った!なんて人もいるのではないでしょうか。
今回の記事では、年数回しか使わないスマホのコンパスアプリをいざと言う時スマートに使えるように動かない場合の対処法や、アプリの基本的な使い方について解説します。
コンパスアプリが動かない原因と対処法
スマホのコンパスアプリが動かない時、簡単にできる対処法があります。
原因別の対処法を解説しますので、記事を見ながら実践してみてください。
周辺の環境が磁気を狂わせている
周辺の環境が原因で磁気が狂うと、コンパスアプリが正常に動きません。
スマホには地上の磁気を検知する磁気センサーが備わっています。
コンパスアプリは、センサーが地上の磁気を検知し方角を測定する仕組みです。
そのため、家電や電子機器が磁気を放っている環境だと、正確な測定ができなくなってしまいます。
スマホの磁気センサーが狂わないように、テレビ、電子レンジ、冷蔵庫などの家電やPC、AV機器などから15cm以上離れましょう。
また、コンクリートの建物内は磁気が通りづらいので注意が必要です。
今コンパスが動かなくて困っている人は、周囲が磁気センサーを狂わせる環境でないかを確認してください。
GPSの設定がオフになっている
GPS設定がオフになっていると、スマホのコンパスアプリが動かない場合があります。
これは、スマホのコンパスアプリが現在地の表示も同時に行うことが原因です。
コンパスアプリを正しく動かすために、GPSをオンにすることをおすすめします。
iPhoneのGPS設定をオンにする
iPhoneのGPSをオンにする場合は、以下の手順を踏んでください。
1.ホーム画面から[設定]を開く
2.[プライバシー]を開く
3.[位置情報サービス]を開く
4.[コンパス]を開いて[このAppの使用中のみ許可]を選択する
AndroidのGPS設定をオンにする
AndroidのGPSをオンにする場合は、以下の手順を踏んでください。
※Androidの端末やバージョンごとに仕様が異なる場合があります。
1.ホーム画面から[設定]を開く
2.[位置情報サービス]を選択
3.[現在地にアクセス]をオンにする
コンパスをキャリブレーションする
コンパスアプリが正常に動かない時、キャリブレーション(調整)をすることで解決する可能性があります。
iPhoneとAndroid端末でやり方が違うので、説明をしていきます。
iPhoneでキャリブレーションする方法
コンパスの誤差がひどい時、iPhoneでは強制的にキャリブレーション画面が立ち上がります。
キャリブレーション画面に切り替わったら、あとはアプリの指示に従いiPhoneを持っている手で8の字を描きます。
キャリブレーションが成功すれば、正常にアプリが動くようになります。
Androidでキャリブレーションする方法
Androidでコンパスアプリをキャリブレーションするには、アプリをインストールする必要があります。
今回はアプリ版Googleマップでキャリブレーションする方法を紹介します。
1.[Google Play]から[Googleマップ-ナビ、乗り換え案内]をインストールする
2.アプリを開いて、マップ上の青い丸をタップ
3.[較正]を選択して、指示通りスマホを8の字に動かす
4.[コンパスの制度:高]になるまで続ける
コンパスアプリがホーム画面から消えた
久々にコンパスアプリを使う場面で、コンパスアプリがホーム画面からなくなっていたなんてことはないでしょうか。
普段使う機会のないアプリなので、ホーム画面に表示されないように隠してしまったり、アプリを消してしまったりしている可能性が考えられます。
ストアからアプリを再インストールしましょう。
iPhoneでコンパスアプリをホーム画面から非表示にしている場合は、ストアからアプリを開くことができます。
ホーム画面に再表示したいなら、ホーム画面を一番後ろまでスクロールして[Appライブラリ]からコンパスアプリのアイコンを長押しして[ホーム画面に追加]を選べばホーム画面に戻せます。
コンパスアプリの基本的な使い方
コンパスアプリには、正しい使い方があります。実際の方位磁針のように些細な傾きなどで結果が変わることがあります。また、アプリならではの便利な機能も付いているので、ぜひ使い方をマスターしてください。
iPhone、Androidそれぞれ代表的なコンパスアプリの使い方を説明します。
【iPhone】コンパス
iPhoneの初回起動時からインストールされている「コンパス」です。
シンプルな表示で、使い方も簡単です。
「コンパス」の画面に、グレーの丸で囲まれている小さな十字と、大きな十字が表示されています。
この小さな十字と、大きな十字の中心が重なるとスマホが水平になっていることを表します。コンパスは、なるべく水平な場所で使用するのが基本です。
小さな十字と大きな十字が重なってさえいれば、スマホを手に持っていても簡単に水平を維持できるため便利です。
それから、方角を表すメモリ上にある太線は自分が向いている方角を指す目印です。
実際にコンパスを使って移動したい時は、向かいたい方を向いて太線をタップすると、違う方向にずれてしまった際に正しい方角から何度ずれているのか視覚的にわかりやすく教えてくれます。
【Android】コンパス:Digital Compass
Androidには元々インストールされているコンパスアプリがないので、デジタルコンパスをインストールしているユーザーも多いのではないでしょうか。
デジタルコンパスの使い方は、向かいたい方角を向いて画面右下の[ピンマーク]をタップすると方角がロックされ、向かいたい方角とずれた際は視覚的に認識しやすくなります。
とてもシンプルで直感的に使用することができます。
【iPhone・Android】恵方コンパス
スマホで恵方を調べるならこのアプリ!「2022年の恵方コンパス」
スマホを持ってぐるぐると回ると、恵方を向いたタイミングでかわいらしい七福神が登場します。子どもと一緒でも楽しめそうなコンパスアプリなので、ぜひインストールしてみてください。
スマホのコンパスアプリを使いこなそう!
いかがだったでしょうか。今回は、コンパスが動かない時の原因と対処法、基本的な使い方を解説しました。
なかなか出番が来ないコンパスアプリですが、マップに道が乗っていない山道やスキー場で緊急時に使ったり、恵方巻を食べるスマートに方角を教えてあげたりできるようにコンパスアプリをマスターしてください!